私が今住んでいる近くに夜になると行列の出来る「北のれん」ラーメン店がある。
濃い出汁&こってり。そして大盛で太麺が特徴、だと主人は教えてくれたけれど「なぜあそこまで行列が出来るかは疑問。」だとも言っていた。
ここまで聞くと、東京都内にあるラーメン二郎を思い出した。
私のラーメン二郎の思い出と言えば、
今から8年前、新橋のマーケティング会社でアルバイトをしていた頃。
その頃、東京都内に移住して4年以上経っていたのだけれど、至るエリアで目に止まったラーメン二郎が気になって気になって。
当時私は、お一人様の外食が慣れていたので
薄汚れた、時間帯によっては行列が出来るラーメン二郎に何度か行こうとした。
けれど、行列の9割は男性。しかも、お腹がぷっくり出ている人達が妙に目立つ。
さすがに一人で行く勇気がなく、いつか行きたいと思っていたら
アルバイト先の役員に大のラーメン二郎ファン(俗称:ジロリアン)がおられ、そのラーメン話で盛り上がり、数名を連れて行ってくれた。ちょっとだけ行列に並んでいる間その役員に、完食できたら500円あげる、と言われドキドキしたなあ。
期待通り、役員は完食。
私もなんとか完食したけれど予習しておいて本当に良かった。とにかく脂がギトギトで、あの食べ応えたるや。店内のテーブルや床まで空気中に飛んだ油たちに絡まれ、食べ終えてから足を踏ん張って外へ出たあの時を思い出す。
ということで、お盆初日のお昼は仕事を終えた私に、主人が夜は行列が出来る’北のれん’へ連れて行ってくれた。
夜とうって変わってお店が混雑しておらず、すぐ席へ案内してくれた。私は、しょうゆのつけ麺を。主人は野菜味噌ラーメンを頼んだ。
ラーメン二郎の味はもう忘れてしまい比較できないけれど、近所だし、お腹がすいた食事時にお店がすいていたらまた行くかもしれない、というのが私の感想でしょうか。
地元にはまだまだ知らない美味しいラーメン店があるはずなので、他店へ冒険してみたい。
そうそう。
行列の仕組みをさいきん理解できたので、ここにまとめてみたいと思う。
人の脳は、全身の一部分にすぎないのに身体の4分の1の酸素や栄養を消費している。
そのため、脳では物凄い負荷がかかっている。
負担になるのはストレス。
新しい変化、新しい思考を避けるのは、これまでの慣れ親しんだ環境を維持する安定安心思考。
安定安心は楽でもあり、楽をすることで脳内ホルモンを分泌させ、恒常性を保とつ働きを持っているという。
自分も含め、周りを見渡してみて、行列が出来るお店や、TVで話題になった話、ずっと変わらない思考や概念のまま新しい環境を受け入れようとせず、また隣近所と同じでないと不安に陥ったり、人づたえに聞いた話を確かだと信じる、石橋を叩ずして冒険をしたがらない行動は、元々身体に備わっている機能が働いているとも言えるようだ。
人が並んでいるからきっと美味しいはず。
話題になっているからきっと正しいはず。
芸能人が間違いないと言っていたからいいはず。
これまでこの考えで生きてきたので間違いないはず。
信じる事で快感を得るホルモンとは、脳内伝達物質のオキシトシンの働きと言う。
行列や話題を信じながら、快楽をも得ているのだ。
それとは真逆の行列や話題を鵜呑みにぜず疑いを持ってしまう在り方。
自分にとって未知なことって、その先何が待っているか分からないし、もしかしたら痛みや苦みを伴うかもしれない。さらに、誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない。信じていたことがすべて間違っていた、というショックをも伴うかもしれない。何が起こるか分からない不安に逆らい、自らチャレンジするにはストレスというリスクがかかっている。
このリスクを恐れず、足を動かし、自ら飛び込めば、行列や話題性に勝る経験則が得られる。
つまり、行列や話題を信じることで楽を選んでいるという仕組みだ。
「信じる者は救われる。」
と小さい頃から口説き文句のように言われ続けてきたメッセージ。
ただ、悪用したい側にとっては好都合でもあるので行列や話題に翻弄されることなく、出来れば賢く居たい。だからといって、世間のすべての情報をシャットダウンするのが賢いとも思えず、まずは一旦立ち止まって、疑問を持てるようになれれば理想なのかもしれない。
SNSが身近になった今。
私がランチで行ったラーメン店が口に合う方もおられるでしょうし、
私のように感じる舌もいるわけで、行列や話題性が自分にとって良い情報かどうかの正しい答えは、食べてみないと分からん、これに尽きますでしょうか。
ということで、これからも行列や話題性のあるお店に一度は利用し自分の舌で確かめてから、自分のお気に入りのお店を増やしていけたらいいな。
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posted by Michi at 11:11|
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穴場なグルメ店