隠し味、少々。

2019年10月31日

エステティシャンからのご報告。






当店ビゼンを応援して下さっている皆様へ、
そして、当ブログを始めてご一読下さる方々へ。

今回の内容は、
このブログを投稿している
ビゼンサロンを営業しておりました
私エステティシャンオーナーの
技術者としての今後を
報告させて頂きます。

長い文章にはなりますが
気持ちを込めて更新しましたので
ご一読頂けましたら
とても嬉しいです。

(この記事は10〜15分くらいでご一読頂けます。)




私がエステティシャンになったきっかけ、そしてその後。

私が技術者になったきっかけは
20代前半の頃。

当時、住んでいた近くの
名古屋市にある
某エステサロンへ
就職をしました。

エステサロンなので
エステティシャンが仕事かと思ったら
営業でした。

その会社の営業方法は、
SNSが今ほど盛んではなかった時代でもあり
個人宅へ
直接電話営業する
テレアポでした。

何枚にも渡る個人情報を
スタッフ全員が順繰り電話を
ひたすらかけるのです。

電話がうまくつながり、
そして、見込み客の方を
エステサロンまで誘導できたら
営業のお仕事は完璧です。

エステサロンは
営業所の隣棟にあり
エステティシャンと
よくすれ違っていたのですが
「せっかくお仕事するなら技術者がいいなあ。」
とよく思ったものです。

とにかくテレアポの仕事が
自分に合わなかったので
鬼上司に
技術者の希望を相談したのですが
運が悪いことに
営業成績がそれなりに良かった私は
相手にされず、
結局、その会社を退職。

すぐ、転職したのが
大手エステサロン社でした。

当時、トップ5に
名が挙がる有名店です。

そこから
本格的にエステティシャンが
始まります。

その会社では
教育部があり
働きながら
エステティシャンの基礎を
教えてくれ、
日本エステティック協会の
認定を取得しました。

私にとって
学びながらお金を頂ける
願ったり叶ったりの
職場でした。

美顔、痩身、脱毛、矯正下着、化粧品の基礎を
徹底的に学びながら、
エステサロンの
営業方法も
徹底的に叩き込む。

技術者として
トリートメントだけ出来れば
幸いなのですが
世の中、そう甘くはありません。

数字が取れなければ
優秀なエステティシャンとして
認められない厳しい業界です。

トリートメントで手を動かし
口は営業をする。

お友達を
何人も
来てもらいましたが
お店にとっては
もはや当たり前。

一番、私の身に応えたのは
スタッフ同士の
営業合戦でした。

事務所には
毎日監視オーナーがいまして
お気に入りスタッフがいました。

店長は
もちろんそのスタッフを
可愛がるわけですが
お客様には
担当エステティシャンを
決めているはずなのに
契約直前に
お気に入りのスタッフに
平然と
入れ替えていました。

悲しいですよね。

お客様との信頼関係は
もはや、求められません。

こうして私には
厳しい環境だったわけですが
エステティシャンのお仕事を
しながら
自分が特化したい
フェイシャルに絞れ、
さらに目標を
定められるようになったことが
その会社で得た
一番の実りでした。

結局、その会社も
じきに退職し、
その後は職種を変えず
他店を転々として
ひたすら
フェイシャルの
腕を磨いていきました。

まとめると
エステティシャンに
なったきっかけは
たまたま見つけた仕事が
エステサロンだった、です。



スランプを乗り越えた先に見えてきたもの。

200610031333000.jpg
5.jpg

いつしか
新規エステサロンの立ち上げと
営業を任される
転機が訪れました。

そこでも
泣いてばかりの日々でしたが
同時に独立心が
芽生えた頃です。

技術者として
4年の現場経験を経て、
たった一人のエステティシャンとして
独立をしました。

資金は
限られていたので
まずは
出張エステの形式を
取りました。

それから半年後に
東京へ。

なぜ、東京?

以前、ある席で
知らない社長さんから
「せっかく若いんだから日本の中心地で勝負してみなよ。
もし失敗しても、若ければやり直しがきくし、
経験は無駄にならないから。」
この一言で
背中を押されたのです。

今思うと
心のどこかに
都内への憧れ心があったのでしょうね。

自分でも
よくわかっていませんでしたが
営業地を
田園調布に定め
出張エステを
始めました。

が勿論、
生活ができるほど
稼げません。

その後、紹介で
の店舗(建築会社内のシェア)営業を
始めることが叶いました。

上段画像は
そのテナントの正面玄関。

半年間、
そこでお世話になることが
できました。

場所は、目黒区碑文谷。

山手線目黒駅から
さらにバスで乗り継がなければ
行けない閑静な住宅地。

決して
アクセスが良いとは言えません。

どうやったら
お客様が来てくれるか?

そんなことばかり
考えていた日々。

売り上げが伸びない理由を
アクセスの悪さに置き換え
言い訳にしていたら
見るに見かねた
シェアさせてもらっていた社長に
こう言われました。

「言い訳ばかりを並べて
結果を出せないまま諦めるのか。

それとも、
発想の転換に変えて
実を結ぶまで
あきらめず続けるのか。

もしくは、潔く引くか。

経営の大小は関係ないと思う。
やるか、やらないか、だよ。」

温かいけれど、
経営になると
厳しい方だった。

こんな仕事が出来ない私にも
経営者として同じ視点で
向き合って下さった社長には
感謝してもしきれません。

下の画像は、
麻布十番で営業中の
エステティシャン6年目の私。

スランプを乗り越えた先に
見えてきたことは
’潔さ’だったのです。



数値化できないサービス。

「これだけ洗練されたハードが整う大都会だからこそ、お客様の心に残るソフト面を大切にぜひ成功して下さい。」

確かこんなニュワンスだったかと記憶しています。

当時、究極のリゾートと賞賛されるアマンリゾーツに感銘を受けた
カシータレストラン経営で
成功されている高橋滋さんを上京間もない頃に
訪ねました。

高橋さんは
サービスの究極は
ホスピタリティだと言います。

ホスピタリティ界隈の
成功者ですが
なんと私の地元が
隣町の方だと知り
へんに共通点を感じてしまい、
ミーハー心で向かいました。

ところが・・・
頭のてっぺんから
足の先まで
洗練されている
ダンディな紳士を目の前に
固まりました。

ご本人事
放つ雰囲気が
眩しくて
相手を間違えたか、
くる場所を間違えたか、と
恥ずかしくなりました。

ところが
私の緊張感を和らげるように
一言一言
言葉を紡ぐように
聞かせてくれました。

高橋さんが
私に伝えたようとしたのは
サービスはマニュアルではない
パフォーマンスでもない
一人一人が心で感じる
’おもてなし’でした。

提供側自身が、
配慮とは何か、
心地よさとは何なのかを
自分の足で確かめに行って、
五感で感じ取り
それをサービスに
活かすことが、いかに大切かと。

それを理解し、
サービスに変えられるなら
自ずと成功へと導かれるのでは、と。

私はプロフェッショナルよ!
と近寄りがたいギスギスとした
雰囲気を装い
ハード面(見た目)に
華やかさを心掛けていた私を
見透かしているような
一言でした。

高橋さんの一言一言は
キャリアを積むたびに咀嚼でき
深みを増していくのでした。

サービスが数値化できない本質を
教えられた出来事でした。



予約一件の重み。

5.jpg

会社は採算が取れなければ存続できない。

技術力は、予約がなければ磨かれない。

お店の経営は
予約がないと成り立ちませんが
それを第一の目的に掲げてしまうと
良からぬ方向へ
脱線していくものでして、
例えば、値下げをしてみたり。

どこへ行っても、
誰といても、
人との出会いや時間のすべてが
予約に繋がるのだと錯覚したり。

約束のないオフな日は
手の平から
チャンスをこぼれ落とすような感覚に陥り
仕事思考から
1秒たりとも
自分を切り離せない。

休めない。

予約を目的とした
ありとあらゆる対策をし尽した先に
待っていたのは
意外なものでした。

おのずと結果がついてくることもあれば、
ついてこないこともある。

私は、努力は報われると
本当に信じていました。

イメージし続ければ
予約が堪えないお店が
作れると信じていました。

売り上げが上向かないのは
イメージが足りないと
本気で思っていました。

でも
思っているだけで
信じるだけで
予約は入りません。

その現実を
素直に受け入れられた時、
予約1件の重みに直面したのです。

画像は、京橋でスキンケア講師をさせてもらったセミナー中です。




不安を味方につけられたら。

6.jpg

「自分が全く予測しない球が来た時にどう対応するか。それが大事です。
試合では打ちたい球は来ない。好きな球を待っていたのでは終わってしまいます。」

今月、引退セレモニーをしたイチローさんの言葉ですが
努力が小さな実をつけ始め、
安泰かと思えるような売上の波に乗った矢先に
いたずらのごとく起こった
予期せぬ事態。

経済の不況、
取引先の突然の倒産、
天災、
自身の体調不良、
時間を択ばず突然と居座る。

忘れもしない2011年3月11日。

「予約1件の重み」に重複しますが
だからといって
そんな不安ばかりを抱え
日頃から不安にさいなまれ
動けなくなるのも
これまた本末転倒だけれど、
突然の不測が起こることもある、
予期せぬ不可抗力が働くこともある、
と自分の頭の中身を切り替えられた時から
物事への視点は
’カチッ’と切り替わりました。

見えてくるものが変っていく。

※思考が変わっただけで
霊的ではなく
霊感類は私の分野ではありません。


画像は、ビゼン南青山店での店内。





自分の限界を受け入れる。

沖縄那覇サロン_サロン内.jpg
4.jpg

自分の限界を冷静に見極めて
受け入れている方って
心から魅力を感じてしまう。

私は自分の限界と向き合えるようになった頃から
自分の弱さと直視すると
痛みを感じるられうようになりました。

弱さ?
器の小ささ?
自信のなさ?

「自分の限界を知る」

仕事を超えて
’生きるスキル’
なのかもしれませんね。

私事ですが
一昨年の結婚を機に
生活の変化なのか
年齢なのか
明らかに体力、視力、指先の感覚など
技術者としての絶頂期を過ぎたような
鈍っていく
小さな変化に
気づき始めました。

重ねて
ビジネスだと走っていた頃に比べると
時間、お金の
プラスもマイナスも
自分のためだけに使えなくなりました。

もちろん
結婚生活をほどほどにして
仕事を貫く道も
できなくはありません。

一時は
引っ越した今の新居の一室で
プライべートサロンを開こうと
試みた時期もありましたし。

画像や動画の編集、メイキャップや照明を
活かし
全盛期の実績を引っ張ってこれば
華やかなエステティシャンを
それなりに造り上げられる。

そこまでしなくとも
仮に数か月に1名の予約でも
お客様のご要望があれば
自分がおばあちゃんになっても
’私はエステティシャンです’と
言い続けることだってできる。

「継続こそに力なり。細々でも、継続こそに意味がある。」

この風潮も
よく、よく理解しているつもりです。

けれど
エステティシャンは
人の大切な顔や肌に触れるため
熟練の職人にはなれない。

私はそう感じました。

それを無視して貫けば

本当に私が望んでいることなのか?
フェイクな自分ではないだろうか?
続けていることは美しいことなの?

お金を頂くたびに
自分に嘘をつき続けなければならない。

私は今の生活を選んだし
今の年齢を受け入れました。

こうして
私のエステティシャン人生はここまでだと
エステティシャンを退く決意を致しました。

画像は、去年、結婚してから始めた新生活を送り、幼馴染とランチに行った時です。



元エステティシャンとしての今後。

5.jpg

私は、エステティシャンの仕事が
今も好きですが
エステティシャンを引退致します。

そして、今日から
元エステティシャンですが
「美」とは
何かしらの形で関われたら
素敵な人生だなあと
思っています。

’美’の一つの形として
元々取扱ってきた
スキンケア化粧品通信(フェースメンバーズクラブ)は
継続的に販売し
小売店として営業を
続けさせて頂きます。

これまで通り公式HPのURLや
メールアドレスは変わりません。

しかし、
トリートメントの提供を
終了致しますので
公式HPをリニューアル致します。

ご質問、お問合せ等ございましたら
これまでと同様の
メールアドレスから承りますので
ぜひご利用下さいませ。

公式HPリニューアル 2019年10月31日

ご質問・お問い合わせ先
専用フォーム、又は、mail☆bizenjapan.com
☆=@に修正して下さい。

そして、このブログは
「私にとっての居心地のよさ」
をテーマに
不定期でブログ更新は続けます。

毎日の暮らしで感じた
心の整理や備忘録として
楽しみながら
更新出来れば何よりです。

リフトアップ小顔・ブライダルエステビゼン公式Facebookと
スキンケアセミナー公式Facebookは、
11月中に告知なく閉じる予定です。

これまで、ご利用下さり
誠にありがとうございました。

画像は、偶然にも今、主人の出張同行に
東京都内へ来ておりますが
移動中の車内から撮影した富士山です。



さいごに。

私がもし
エステティシャンを選ばなかったら・・・

大切なお客様や
お仕事やプライベートを通じて出逢えた方々、
素敵な場所、
思い出すだけでもワクワクしてくるあれこれ、
そして自分の弱さと向き合ったこと、
これらすべての経験は
エステティシャンに就かなかったら
得られなかったでしょう。

自分が選び
歩んできた道は
一見無駄だと思える経験も
足跡として残っています。

経験だけは
誰にも与えられないし
お金でも買えません。

経験が
私の宝になりました。

お宝は
私の中だけにそっと
しまいますが
時々、開けたり閉めたり眺めながら
これからの新しい人生も
歩んでいけたらと思います。

そう思えるようになったのも
エステティシャンの
お仕事が出来ていたからこそ。

長くなりましたが
私エステティシャン美知を
これまでご愛顧下さり、
心より感謝を申し上げます。

今後、私がエステティシャンとして
料金を頂戴して
トリートメントを担当することはございませんが
元エステティシャンとして
改めまして宜しくお願い申し上げます。

2019年10月31日

ビゼン 元エステティシャン  美知



加筆修正;2023年1月20日
(文章のおかしさに気づき、少し修正しました。)








posted by Michi at 07:00| Comment(0) | 告知・自己紹介
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